今年は例年になく寒い日が続いていますが、如何お過ごしでしょうか。インフルエンザもA型B型と猛威を振るっています。私はどういうわけか、この十数年間かかっておりません。体力が落ち免疫力が低下し、風邪は年中引いていますが、予防接種も受けていないにもかかわらず、インフルエンザにはかからないことが不思議です。

ただ思いあたるとすれば、仕事柄抹茶を日頃から飲んでいたり、この時期には金柑を好んで食べているからでしょうか。たとえば、金柑にはビタミンCが豊富に含まれており皮ごと食べれます。また抹茶にはビタミンCの他に、カテキンの抗菌効果がインフルエンザの予防になるそうです。

さて来月三日は節分です。昔は、季節の変わり目にあたる立春、立夏、立秋、立冬の前日が全て節分とされていました。一年の節目にあたる春な節分に、重きが置かれはじめたのは室町時代からだそうです。季節の変わり目には鬼が出てくるといわれ、豆が「魔滅」の音に通じることから「鬼は外、福は内」の掛け声で豆が撒かれたとか。

合掌

節分や 鬼も医師も 草の戸に

高浜虚子

運命の仕組みを説く「因果の道理」は、仏教の入り口であるとともに、仏教の根幹の教えでもあります。仏教では、一切の運命は自業自得(自因自果)であると説いています。多くの人々は仏教を学んでいませんし、僧侶は仏教を教えてもいません。

よって、人は自らの行為が運命を生み出す法則を知らず、何事も責任転嫁し、自己の行動を省みることはないでしょう。人は、善い結果は自分の手柄と納得しますが、不都合な結果だと、他人や環境のせいにし、自分の責任とは受け入れないことがあります。

しかし全ての事柄は、百パーセント自業自得なのです。自業自得の行為(タネ)には三つあります。一つは身業(身の行い)、二つには口業(口で言うこと)、そして心で思う意業さえも、結果を現す行為なのです。実は仏教では、この意業を最も重く見るのです。『殺るよりも、劣らぬものは思う罪』といって、口や身を動かすのは「心」であるからです。

例えば犯罪でも、過失より故意のほうが罪は重く、衝動的なものより計画的犯罪となると、より刑も重くなるのと同じです。普段、私たちが何気なくやり過ごしている心の動きが、運命に大きく影響していると、仏教では教えています。

釈 正輪 拜