「清明」の候。
若葉が萌え、草木が芽吹き、鳥が歌い舞い、生命が輝く季節の到来です。

沖縄ではこの時期、「清明祭(シーミー)」または「御清明(ウシーミー)」の先祖供養が行なわれます。もとは大陸や半島から伝わった風習で、親戚が集まり門中墓にお参りし、重箱料理や酒、花を御供え致します。供えた後は御三味(ウサンミ)と呼ばれる鶏肉、豚肉、魚を蒸したもの(地域や家族によっては三枚肉・昆布・蒲鉾などの重箱料理)をいただきます。泡盛を飲み、三弦(さんしん)を弾き、歌い踊って楽しむ行事です。

合掌

ハル スィジティ ナツィニ
タチカエティ サチュル
ディグヌ クリナイヌ
ハナヌ チュラサ

春が過ぎて
夏になってから咲く
デイゴの紅の
花が美しい。

『琉歌全集』(232)[読人知らず]

來る四月八日は、仏教を説かれたお釈迦さまの誕生日です。私の寺院では、檀信徒の方々に、ブロンズでできた小さな釈迦像に甘茶をかけて祝って頂きます。この日を「花祭り」といいますが、それはお釈迦さまがルンビニーという花園で生誕されたからなのです。

お釈迦さまは凡そ2600年前、北インド(現ネパール国)で誕生され、「幸福の本質」を仏教という教えで説かれました。そのおしえは時代と国境を超え今日、多くの著名人が注目する、人類万人の哲学になっています。たとえば、百年前に予言された「重力波」が昨年確認され、改めて天才が証明された20世紀最高の科学者・アインシュタイン博士などは、「現代科学が抱えている困難な問題を解決できる唯一の宗教は仏教であると称賛しています。

また最近では、フェイスブックの創始者、マーク・ザッカーバーグ氏や、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏、オバマ前大統領らが注目する世界的ベストセラー『サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳)』にこうあります。「仏教はおそらく、人間の奉じる他のどんな信条と比べても、幸福の問題を重要視していると考えられる2500年にわたって、仏教は幸福の本質と根源について、体系的に研究してきた」と、仏教には、私たちが本当の幸せをになれる道が教えられていると、多くの人が感じとっているのでしょう。

如何でしょうか、これを機に仏教を学んでみませんか。

釈 正輪 拜