毎日蒸し暑く、日中は強烈な日差しが照りつけたかと思えば、局地的に激しいにわか雨が降ります。いよいよ夏の最盛期「大暑」を迎えます。

合掌

水晶の 念珠つめたき 大暑かな

日野草城

 

お盆の行事は、旧暦の八月に行うところが多いのですが、関東ではお盆の行事を新暦(七月)で行う地域があります。

一般的には十三日の迎え盆から、十五日の送り盆を致しますが、稀に十二日の迎え盆をし、十六日の地蔵盆の終了とともに、送り盆をすることもあります。

さて、主人、旦那、亭主など、夫の呼び方はいろいろありますが、この中に、仏教由来の言葉があることをご存じですか。答えは「旦那」です。「檀那」とも書き、昔のインドの「ダーナ」という言葉に、漢字を当てたものです。「施す」ことで、「施す人」の意味でも使われます。施す、与えることを仏教では「布施」といいます。布施と聞くと、一般には葬儀や法事の礼金だと思われていますが、それだけではありません。布施には大きく分けて、「財施」と「法施」の二つがあります。

「財施」とは、お金や物を施すことですが、金品ばかりでなく、笑顔で挨拶する。優しい言葉をかける。重い荷物を運んであげる。電車やバスで席を譲るなど、日常における、ちょっとした心遣いも布施なのです。

次に「法施」は、仏法を施す(伝える)ことをいいます。自ら学んで仏法を教えるのはもちろん、自分が話しが出来なくても、人を誘ってともに仏法を聞くことでもあります。

このように、布施をする人を「旦那」といいますから夫に限りません。「布施をしよう」という心掛けがある人は誰でも「旦那」です。

人の世は何時の時代も不平等です。生きるうえで、貧困や肉体的疾患に苛まれることもあれば、また産まれた瞬間から不平等が始まってもいます。ですから私たちは互いに助け合って生きなければならないのです。「情けは人のためならず」とはよく言ったものですね。

釈 正輪 拜