2016年4月
四苦ハ苦(釈正輪メルマガ4月26日号)
旬の兆しを表す言葉に「五風十雨」があります。凡そ五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るような順天な天候のことをいいます。またそこから転じた言葉に、「平穏無事」というのもあります。世の中が安寧であってほしいとの意味がこめら …
罪(釈正輪メルマガ4月19日号)
穀雨の候。 桜前線が北上すると、今度は菜の花が田んぼや堤防の土手を黄色い一色に賑わせます。 三月下旬から四月にかけて降り続く長雨を「春霖(しゅんりん)」とか、「菜種梅雨」とかいいますが、これは菜の花が盛りの頃に降る雨だか …
愛と孤独(釈正輪メルマガ4月12日号)
今年初めての虹を見ました。淡い赤と霞んだ青、薄っすら黄色の三色でしたが、なんとなく懐かしい想いに微笑みました。 清明の今頃の末候は「虹始めて見る」といい、春の雨上がり、空に初めて虹がかかるころといわれています。虹は夏の季 …
源氏物語(釈正輪メルマガ4月5日号)
晴明の候。 草木が青々と芽吹き、生命が輝く季節の到来です。 春は空がぼんやりして遠くがみえにくくなる「霞」がたちこめることがあります。夜になるとそのぼんやりは「朧」という表現に変わります。 春の夜に月がほのかに霞んでいる …